■樹木への祈りのお作法
神道、ケルト、アイヌ、ネイディブ・インディアンの事例
■樹木への祈りのお作法
神道、ケルト、アイヌ、ネイディブ・インディアンの事例
▼散供(さんぐ)作法
・酒・米・塩などを土地や神域に撒く
・場の清め、結界形成、神饌の意味がある
※ご注意:皇居の公園内はアルコールの持ち込み禁止です
▼意味
・浄化:酒の霊力で場や土地の穢れを祓う / 神霊の降臨に備える
・神饌供物:酒は神が喜ぶ飲み物/ 木や土地の神・精霊への捧げ物
・交感儀礼: 神と人、人と土地のつながりを確認するための象徴的行為
・感謝祈願:土地の神、自然霊への感謝・鎮魂・願いを込めて撒く
▼祈りの言葉(祝詞)-例文
・「この清き米と塩に、神々の御心を寄せ給い、この地を鎮め、清め、守り導き給え」
・「山の神、木の神、土地の神よ。このささやかな散供を受け取り給い、穏やかなる御神威をもって、我らをお守りください」
▼ケルト式-木に触れる祈り( Tree Communion )の作法手順
▼木に触れる祈り( Tree Communion )
ケルトの伝統において「木に触れる祈り(Tree Communion / Tree Touching Prayer)」は、木を通して自然霊・神霊・祖霊・精霊とつながるための神聖な行為であり、特にドルイド信仰では非常に重要視されてきました
▼基本の構え・所作
1.事前の準備
・事前にアーシングを行い、体内の静電気を放電しておく
・「しめ縄」「結界」のある御神木をコミュニケーション相手の対象にすることはオススメできません(ご無礼があると戒告や祟りが起こる可能性あり)
2.木の北側に静かに立つ
・コンパスで方位を確認して樹木の北側に立つ
・呼吸を整える
・木に対してご挨拶をする(声に出しても出さなくても、どちらでもOK)
➔ 基本的には人間に対するご挨拶、神社の参拝時と同じで良い
・木に触れることの許可を確認する( 外応/ボディ・ダウジングなど )
➔ 許可を確認できなかった時には諦めてご挨拶をして木から離れる
➔ 許可を確認できたら感謝の気持ちを伝えお供えをする
3.供物を置く
・根元にお米をお供えする / お米をまく( 散供 )
➔ 陶器やプラ素材のお皿など自然に還元できない物質は利用しない
➔ 何か必要な時には、半紙、葉などを利用する
・根元にお酒をお供えする / お酒をまく( 散供 )
➔ 陶器やプラ素材のコップなど自然に還元できない物質は利用しない
➔ 何か必要な時には、自然分解する紙製のコップなどを利用する
・リボンを結ぶ 花、石、水、リボンなどを供えて感謝の証とする
4. 両手を木の幹に当てる / 木に抱きつく
・手掌、額、胸などを接触させることで共鳴を得る
5. 祈りの言葉、感謝の言葉(言霊)を木の精霊に伝える
➔木の精霊に意識を同期させ 感謝の気持ちを伝える
➔声に出しても出さなくても、どちらでもOK
6. 木の意識(精霊)と自分の意識と呼吸を同期させる
➔木の樹皮に触れている手の感覚、風が枝や葉を揺らす音などを味わう
➔自分自身の呼吸(心臓)と脳を同期させる
➔右脳と左脳のバランスを調整する(右脳優先)
➔木との意識と呼吸の同期を味わい、その瞬間を楽しむ
▼木への祈り(例文)
聖なる樹よ、汝の根は地を抱き、枝は天を貫く
我が想いを葉に乗せ、風に託して、精霊へ届け給え
▼ケルト式-木の祝福の儀式(Tree Blessing Ritual)
▼木の祝福の儀式(Tree Blessing Ritual)
・Tree Blessing Ritual(樹木への祝福儀式)は、古代から現代まで続く自然信仰・アニミズム・ネオペイガニズムなどに見られる儀礼行為です
・特に聖木(Sacred Tree)や御神木など、特別な意味を持つ樹木を対象に行われます。
▼祈りの言葉-(例文)
「大地を護りし木霊よ、この実りを受け取り、我らに祝福を与え給え。
我は汝とひとつなり。」
▼オーク( 日本種-コナラ / カシ )への祈り(例文)
「オークの樹よ、大地と天をつなぐ柱よ。千年の風を知り、沈黙の中に語る者よ。
汝の葉は知恵の書、汝の幹は力の証。我が迷いを根へ吸い込み、心を清め給え。
いま、汝の影に身を委ね、導きを請う。グリーニングの季節に、命の輪廻を讃えん。」
▼トネリコ( 日本種-ケヤキ )への祈り(例文)
「大いなるトネリコよ、天と地を貫く世界樹よ。根は冥界へ、枝は星々へ。
その幹に流れる命の記憶に、我が心を重ねる。
風を運びし葉よ、時を刻む皮よ、古(いにしえ)の声に我を導き給え。
我は尋ねる者。汝は橋なる者。
この命の旅路を越え、精霊の調和とともに在らしめ給え。
トネリコの精霊よ、我に知恵と均衡を。」
▼サンザシ( 日本種-サクラ)への祈り(例文)
「境を守る白き花、サンザシの精霊よ。
風に揺れ、香りを放ち、見えざる世界を繋ぐ者よ。
妖精(フェイ)の囁きを宿し、春の誓いを実らせ、夏の守りとなられし樹よ。
我が心に愛を、我が道に守りを。
ともしびのように、小さき実を照らし、心の奥の扉を、優しく開き給え。
汝の棘は境を守る剣、汝の花は魂を洗う露。
いま、感謝と敬意とともに祈りを捧ぐ。
サンザシよ、我らと妖精たちとの平和を見守り給え。」
▼アイヌのカムイノミ( Kamuy-nomi )の儀式
▼アイヌのカムイノミ( Kamuy-nomi )
・「カムイノミ(Kamuy-nomi)」はアイヌ民族の最も重要な祈りの儀式です
・カムイ(神・霊的存在)に感謝・祈願・報告を捧げる神事です
・「カムイ」は人間界とは別の世界に生きる存在とされています
・人間との良好な関係を保つために定期的な祈りを行っています
▼語源と意味
・イナウ(inau):削った木の枝(主にヤナギ)で作られる捧げ物
・カムイ(Kamuy):神・精霊・自然霊など、高位の存在
・ノミ(nomi):祈る・願う・述べる
・シンリカ(神の木):村の周囲や森の中にある樹齢の長い木
▼カムイノミへの祈り(例文)
「カムイノカ(神の方へ)、この森を守りたまえ。あなたの恵みに感謝いたします。」
「ニㇱパ・カムイよ、この木を借りて家を作らせていただきます。ご加護を。」
▼ネイティブ・インディアンのサンダンス(Sun Dance )の儀式
▼サンダンス(Sun Dance )
・サンダンス(Sun Dance)は、アメリカン・インディアンの平原部族に伝わる自然復活と和平祈願を目的とする最も神聖で最大の儀式宗教儀式の一つです
・特にスー族(ラコタ族)、シャイアン族、クロウ族、アラパホ族などの部族によって行われてきました
・ネイティブ・インディアン(アメリカ先住民族)は、多様な部族ごとに異なる祈りの言葉や儀式を持っていますが、共通して自然・精霊・祖先とのつながりを重視しています
▼聖なる木(Sacred Tree)
・会場の中心に立てられる「命の木」
・コットンウッド(ハコヤナギ)の若木を使用
・天と地をつなぐ象徴
・木を中心に円形に儀式が展開。
▼木に捧げる祈り(例文)
「グレート・スピリット(偉大なる精霊)よ、私の祈りを聞いてください。
この木の命に感謝します。
この地に立ち、私たちを見守る木の精霊に敬意を表します。
風に揺れる葉の声に耳を傾けます。
木の根が大地とつながり、私たちの祖先の魂とつながることを知っています。
私たちもまた、枝のように空へと広がり、愛と調和をもたらす者でありますように。私たちの行いがこの木と同じように、静かに、力強く、そして変わらぬものでありますように。
ミタクエ・オヤシン(私に繋がるすべての存在)」
▼ホ・オポノポノ(Ho‘oponopono)
・Ho‘oponopono意味:「正しく整えることを行う」「問題を正す」という意味
▼ホ・オポノポノの4つの言葉(ハワイ語版)
1.ごめんなさい(I'm sorry)
2.許してください(Please forgive me)
3.ありがとう(Thank you)
4.愛しています(I love you)
▼オポノポノの4つの言葉(日本語訳版)
1.ありがとう(Thank you)
2.ごめんなさい(I'm sorry)
3.許してください(Please forgive me)
4.愛しています(I love you)
※日本語訳版は1〜3の順番がハワイ語版と異なる
※改訳
▼ 基本的な考え方
・すべての問題は内側にある記憶が投影されている
・他人を変えるのではない
・自分の記憶をクリーニングすることで現実が変化する
・起こる出来事は“クリーニングのチャンス